timing gear replacement
乗り出し当初から紆余曲折あり、昨年5月のフレンチトーストピクニック後、なかなか解決しなかった水温問題は、結局オリジナルの水回りに戻し、ラジエターのコア替えやホース類等の見直し等でようやく解決したのが昨年末。これでオーバーヒートとはお別れと思った矢先、アイドリング時に凄い音をたてたので、エンジンを停めました。6年前にエンジンをオーバーホールした際にも気にはなりましたが、オリジナルで問題がないと判断したベークライト製のタイミングギアと連結するウォーターポンプを回すギアが破損。特に写真の通りウォーターポンプを回すギアは歯がほとんど飛んでしまっています。このギア類は室内後方のバルクヘッドすぐの位置でエンジンを積んだまま作業出来ないので、エンジンをミッションと足回りごと降ろしての作業となりました。
以前から対策品としてスチール製のバランスギア含む3枚セットがあることは知っていたので、ドイツフォードのショップから取り寄せ。
さらにはこんな時にしか外さない、室内後部シート下にあるシフトリンケージと繋がるシフトセレクターにグリスをたっぷり充填。シフトリンケージもフィールが良くなかったのでこの機会にとリンケージをアルミで新造しました。結果シフトフィールも改善されました。
タイミングギアとバランスギアの交換により、当初はメタル音がしていましたが、落ち着いてきて気にならないレベルに。さらには思いがけず、トルクアップしてエンジンの音質も変わりフィールが良くなりました。日本に輸入後7年間悩まされたオーバーヒート問題は構造上の冷えにくさという点を除けば、概ね解消。今回のタイミングギアの交換で以前オーバーサイズのピストンを入れてオーバーホールしたエンジンと共にコンディションアップしました。足回りが多少課題が残っていますが、日常使用に問題ないレベルに近づきつつあります。
この個体、元々1970年にフランスからベルギーのディーラーを経てオランダに輸入された個体でそれから現在私で3代目ながら、2代目オーナーのもとでボディレストアがされた以外は初代オーナーが趣味程度のメンテとレストアで懸案のオーバーヒート問題や室内のレストア、(これが良くなかったのだと思います)そののち長い間ガレージに眠っていたのだと想像します。一度動かなくなった水冷エンジンの水回りを復活させるのや、オーバーヒートを繰り返しピストンの割れや一部溶解まで確認された個体だけにここまで戻すのにいろいろな推察が一歳当たらず遠回りしましたが、その遠回りに付き合ってくれたメカニックで友人のT君には感謝の念しかありません。
ここからはわかりやすい懸案を徐々に解決してコンディションアップしていければと思っています。
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